今すぐ棋譜Boxをインストールしなさい
執筆者 : ベルギーあやと
こんにちは。早稲田オセロサークル公式ブログ作成の言い出しっぺにして、一つも記事を書いてなかったあやとです。8月ごろには小学生向けオセロ教室にサークルで参加するというブログに格好のネタになるイベントがあったにもかかわらず、このブログの存在すら忘れていました。ごめんなさい。
今回は神アプリ「棋譜Box」を紹介します。
対象
・オセロ(特にオセロクエスト)をする人。強くなりたい人
・iphone, ipadを持ってる人
上記どちらも当てはまる人は、無料だからAppStoreから四の五の言わずに棋譜Boxをインストールして来なさい
(AndroidにはDroidZebraというアプリがあるらしい)
棋譜Boxって何?
オセロ用棋譜の管理兼解析アプリ。オセロの盤面から「どの手がどれだけ強いか」を計算して数値にして表示してくれます。
こんな感じ↓
棋譜Boxの使い方
1.棋譜を取り込もう!
オセロクエストで一局打つ
↓
棋譜フォルダ(はじめはマイボックスという名前)の右下のアイコンを押して新規試合を作成
↓
右下らへんの「インポート」っぽいボタンを押す
↓
「オセロクエストから」を選択
↓
自分のユーザー名を入力。パスワードは必要なし
↓
インポートしたい試合を選択
インポート完了!
2.解析しよう!
続けて、取り込んだ棋譜を解析しましょう
下真ん中の「ガラケーの電話ボタンみたいなアイコン」を押します
↓
グラフっぽいアイコンを押します。
解析が始まるので少し待ちます。
こんなグラフ↓が出てきました。
ひとまず解析完了です!
さて、ここでどこに注目したらいいでしょうか?。自分は黒番です。
評価値グラフを見てみましょう。
縦軸は評価値、横軸は手数。縦軸には上が黒、下が白と書いています。上に行けば行くほど黒が有利というわけです。
30手目くらいまでほとんど平行に動いてますが、35手目ぐらいで突然白の方に傾いてます。そのあとジグザグに動いて、終盤は-5くらい(縦軸の値)で白の方で止まっています。
まず注目するべきなのは、35手目付近の評価値が大きく相手側に傾いているところです。落ちる直前にカーソルをあわせてみます。
C8が-20、C2が+2となっています。「C8に打ったら20石差くらいで白が勝つ」「C2に打ったら2石差くらいで黒が勝つ」と言ってるわけです。C2に打つべきところをC8に打ったので、「22石差分損をした」というわけです。
しかし評価値グラフを見てみると、すぐにプラスマイナス0くらいに落ち着いています。これは「黒C8の悪手を白が咎めることができなかった」と解釈できます。
白はどう打つべきだったのでしょうか?自分(黒)がミスしたわけではありませんが、ちょっと見てみましょう。
評価値グラフのカーソルを合わせると、白はB7(X打ち!)が最善だったことがわかります。では、実際に白がB7と打ったらどうなったのでしょうか?B7をタップすることで、実際には打たれなかった盤面も検討することができます。
こんなことをして白は大丈夫でしょうか?しかも、次の黒の最善手はG7(X打ち!)らしいです。自分ならE2とでも打って、左下の隅を取るために右上から左下にかけての対角線に黒石を乗せそうです。E2と打ってみましょう。
白の最善手は2つあるようです。例えばF2に打てば、黒A8と隅をとっても白B8と潜ります。隅こそ黒に渡しますが潜られているので黒の確定石は増えず、黒はヤスリ攻めもできません。白は左下で1手得した上、左辺を余裕手としています(しかも3マスあるので選択肢が多く使いやすい)。黒は頑張るならF1かG1と打つくらいですが、いつの間にか上辺は真っ黒です。黒F1なら次に白は
なんだか長く難しくなりそうので続きは省略します。このように、「なんでこのマスの評価値はこんな値なのか」が気になるマスをタップし続けることで、その評価値の意味が見えてくるのです。実際このあと黒はボロ負けします。
解析アプリの難しいところは、「ある手の評価値は教えてくれても、なんでその評価値になるのかまでは教えてくれない」ということです。なんでその評価値になるかは人間が考えなければいけません。
........え?難しくて自分にはそんな事できないって?
早稲田大学オセロサークルに入ろう!!!!
サークルの活動は対局と検討がメインです。検討では解析アプリを使用して、「なんでんな評価値になるのか?」をみんなでじっくり考えます。きっと棋力の高い人が答えを見つけて教えてくれるでしょう。
しかも2021年10月現在、入会金も会費もタダです!
インカレサークルなので他大学の学生も歓迎しています!
気になった方は早稲田大学オセロサークルのTwitterのDM等へご連絡ください